東北地方の山は、春になると山菜の宝庫になる。
山菜取りで賑わう。
山菜採りのプロは、山の法則を知っている。
絶対に絶種するような採り方をしない。
採る最終日まで知っている。
宿根草の光合成の法則を知っているからである。
遅くまで採れば、翌年採ることが出来なくなることを知っている。

山菜は農産物ではない。
山菜採りでは、誰も肥料などやらない。
だから「山の恵」「山の幸」なのである。
丸儲けの仕事である。
だから、自然の掟を守るのである。
ところが、この自然の法則を知らない都会の人が山菜採ると、
自然の掟を破る。

この山菜は、枯れ落ち葉の炭素循環で生きている植物達である。
そこでは、連作障害も、病気もない。
山菜はみな健康なのである。
だから・・・美味しい。

私たちが栽培しているラン。
このランが・・・もしも山菜なら・・・不味くて食べられないかもしれない。
肥料を与えて栽培したワラビ園のワラビと同じかもしれない。
肥料の味がするワラビである。

ランの原種は・・・山菜と同じなのである。
これを掘ってきて水ゴケ、バーク、軽石で植えて、肥料を与えて作る。
この栽培が、いかに大きな誤りを冒しているか理解出来よう。
 山の幸
       枯れ落ち葉の中の山菜
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kouza 39a